MLM(マルチレベルマーケティング)という言葉があります。これはアメリカを中心に発達した商法で、多層式販売方法とも言われています。日本にも、MLM手法で大きくなったアメリカの企業が多く上陸しています。

この『MLM(マルチレベルマーケティング)』、一見とても難しい商業手法のようですが、簡単にいうと、口コミを基本とした個人間での商品売買を指します。

つまり通常、卸業者・小売業といった中間業者を経由して仕入れる商品をメーカーから直接購入し、それらを個人が販売する商法なのです。広告費用も、個人間でのやりとりになるので一切かからず、すべて口コミになります。

MLMは決して法律に抵触する行為ではありません。特定商取引に関する法律の『連鎖販売取引』で定義されている販売形態ではありますが、その中の決まりを守っていれば違法の商法というわけではないのです。

では『連鎖販売取引』とはどんな内容なのか。

1.商品の販売(再販売・斡旋を含む)を目的としている
2.再販売・受託販売などにより連鎖的な組織の拡大を行うもの
3.利益が入ってくることなどを掲げ、組織の拡大をする
4.商品の販売を斡旋する者などに対しなんらかの金銭的な負担をかける(※特定負担)

以上の項目に当てはまる商法はすべて『連鎖販売取引』と見なされ、法的な規制を受けています。

■『連鎖販売取引』禁止事項
 ・故意に事実を隠し(告げずに)販売・勧誘をする
 ・嘘の告知をする
 ・誇大広告
 ・書面の交付を行わない(概要書面・契約書面など)
 ・クーリングオフを行う(期間は20日間)

ここで上げたものは大まかな禁止事項に過ぎません。この他にも細かな禁止事項が多くあります。その多くが商業取引では当然といえるようなことばかりだったりしますが、一般的にはあまり知られていないようです。

さて、このMLMとマルチ商法に一体どんな関わりが? と思われた方はもう一度最初から読み直してみましょう。

『口コミを基本とした商品販売』『連鎖的な組織の拡大を行うもの』など、……どこかで聞いたことがありませんか? 他にも色々な要素のあるこのMLM、これこそが日本では「マルチ商法」と呼ばれているものなのです。



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